Monday, December 23, 2013

羽生結弦、想定より4年早い夢舞台「ただ強くなりたい一心」



羽生結弦、想定より4年早い夢舞台「ただ強くなりたい一心」
ソチ五輪代表選手が決定。声援に応える羽生結弦=23日、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナ(大里直也撮影)(写真:産経新聞)
 初めての五輪切符にも、気持ちはすでに本番へ向かっていた。23日に閉幕したフィギュアスケートの全日本選手権で2連覇を果たし、代表入り。「初めての五輪で緊張すると思うが、一生懸命頑張ってきたい」と表情を引き締めた。

 体を十字に切って、ジャンプの軸を入念に確認するのが、演技前のルーティーンだ。集中力を研ぎ澄ますと、高さと幅のある4回転ジャンプを武器にダイナミックな演技で観客を魅了する。福岡市で行われた12月上旬のグランプリファイナルは、ショートプログラムの歴代最高得点をマークして初制覇。世界王者のパトリック・チャン(カナダ)を破っての快挙だった。

 「広いリンクを一人で滑ることができて、すごく大きな歓声がもらえる。その瞬間がスケートの魅力の一つ」。多くの選手が重圧を感じる試合が大好きで、浴びた声援の分だけ大きく成長してきた。

 世界ジュニア選手権を制した有望株が「本気でスケートに向き合いたい」と思ったきっかけは、2年前の東日本大震災だった。仙台市のリンクで被災し、避難所生活も経験。全国各地のアイスショーなどを転々として練習場所を確保した。

 昨季からは拠点をカナダへ。バンクーバー五輪女子金メダリスト、キム・ヨナ(韓国)を育てたブライアン・オーサー・コーチに師事。通信制で学ぶ早大1年で「科学的にも心理的な面でも、スケートの視点を広げたい」と探求心も旺盛だ。

 実は、思い描いていた五輪は平成30年だった。4年早めた原動力こそ、19歳の歩みを支えた「ただ強くなりたい一心」という信念だ。(田中充)

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